昔の戸籍が読めない?明治・大正の戸籍を読み解く方法と注意点

「父の相続手続きを始めたけれど、役所から送られてきた戸籍がまるで読めない…」
「明治時代の戸籍を取り寄せたけど、文字がくずれていて何が書いてあるのかわからない…」
大阪の司法書士・行政書士の田渕です。こういった疑問にお答えします。
そんなふうに戸惑っている方は、決して少なくありません。
実は、「昔の戸籍が読めない」ことは珍しいことではなく、ごく自然なことです。
この記事では、司法書士として相続手続きをお手伝いしている立場から、昔の戸籍が読めない理由や対処法をわかりやすく解説します。
目次
昔の戸籍が読めない?明治・大正の戸籍を読み解く方法と注意点

昔の戸籍は、活字ではなく筆で手書きされています。また戸籍に書かれている字は、文字がくずれていたり、達筆すぎて読めないことが非常に多く、戸籍を読むのに慣れていないと判別が難しいのです。
また現代の常用漢字ではほぼ使われない字が多用されており、さらにはカタカナや変体仮名で書かれていることもあります。
読めない戸籍の対処法
読めない戸籍は次の方法で対処します。
1 戸籍を発行した役所に直接聞く
2 司法書士・行政書士などの専門家に依頼する
読めない戸籍の対処法1 戸籍を発行した役所に直接聞く

どうしても必要な情報が一部だけ読めない、という場合は、戸籍を発行した役所に聞いてみましょう。
役所の担当者は戸籍を読むのに慣れているので、大抵の場合は、すぐに解読してくれます。
戸籍謄本を持ち帰ってしまった場合は、電話で問い合わせましょう。本籍と筆頭者を伝えれば、それを調べてくれます。
読めない戸籍の対処法2 司法書士・行政書士などの専門家に依頼する

私たち司法書士は、旧字体や変体仮名を日常的に扱っていますので、内容の読み取りも可能です。
また、戸籍謄本を単に読むだけでなく、相続人関係説明図などの書類作成も一貫して行えます。
✅ こんな人におすすめ
・読めたつもりで間違いがあったら怖い
・遺産分割や登記なども含めて一括して任せたい
そもそも、なぜ昔の戸籍が必要になるの?
昔の戸籍謄本が必要になるのは、多くの場合は相続手続きのためです。
相続では「出生から死亡まで」全ての戸籍が必要です。
例えばお父様が亡くなられた場合、
相続人の確定のためには、お父様の出生から死亡までの戸籍が必要です。
この際、以下のような戸籍を遡って取得することになります:
- 現在の戸籍謄本(コンピュータ化後)
- 改製原戸籍(平成改製前、または昭和改製前)
- 除籍謄本(婚姻・転籍・死亡等で除かれたもの)
そして、これらの戸籍が「読めない」と、相続人の判断や財産分与の判断ができなくなるのです。
・関連記事 相続に必要な戸籍謄本の集め方、古い戸籍の読み方
まとめ
以上、昔の戸籍読めない場合について解説しました。
まとめると次の通り
・昔の戸籍が読めないのは当たり前。筆書き・旧漢字・記載形式の違いが原因
・読めない戸籍は、無理せず専門家に相談を。
・早期に進めることで相続手続きもスムーズに
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