本籍とは?司法書士がわかりやすく解説 住所との違い【戸籍】
「本籍とは何ですか?住所とは違うのでしょうか?」
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大阪の司法書士・行政書士の田渕です。こういった疑問にお答えします。
本籍とは、戸籍のある場所のことです。
本籍と住所が同じこともありますが、住所と関係ない場所が本籍になっていることもあります。
この記事では、本籍について司法書士がわかりやすく解説します。
本籍とは?司法書士がわかりやすく解説 住所との違い【戸籍】
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本籍は、戸籍のある場所のことです。
本籍として届け出た場所が本籍になります。
住所地と関係なく、好きな場所を本籍に設定することができます。
他の人と同じ場所を本籍にしてもいいので、大阪城や甲子園球場の所在地を本籍にしている人もいます。
本籍は、次のように表記します。
・地番の場合 「○○県○○市○○一丁目1234番地5」
・住居表示の街区符号の場合 「○○県○○市○○二丁目7番」
下の画像は、現在の戸籍謄本のサンプルです。
一番上の行に本籍として、「大阪府大阪市都島区東野田町一丁目21番14号」と記載してあります。
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住所地を本籍にしないといけないわけではなく、住所と本籍が違うこともよくあります。
住所が移転しても本籍を変える必要はありません。
また住所が移転していなくても本籍を移転することもできます。
本籍は移転することもできる
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本籍を移転することを転籍といいます。
届け出れば日本国内どこでも転籍することができます。
本籍が遠方だと戸籍謄本を取得するのが不便だということで、転籍することがあります。
ただし、現在の戸籍謄本はマイナンバーカードがあれば、コンビニで取得することができる場合があります。
コンビニで戸籍謄本を取得するには、本籍の役所がコンビニ交付に対応している必要があります。
・外部リンク コンビニ交付 利用できる市区町村
また現住所と本籍の自治体が違う場合には、コンビニ交付を行うための事前申請が必要になります。
くわしくは、こちらをご覧ください。
・外部リンク コンビニ交付 本籍地の戸籍証明書取得方法
本籍がわからないとき
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本籍がわからないときは、住民票の写しを本籍入りで請求すれば、本籍が記載された住民票が取れます。
住民票の写しの請求書に「本籍地等の表示」などのチェック欄があるかと思いますので、そこにチェックして請求します。
・関連記事 本籍地の調べ方を司法書士がわかりやすく解説
まとめ
以上、本籍について解説しました。
まとめると次の通り。
・本籍として届け出た場所が本籍になる
・住所地と関係なく、好きな場所を本籍にできる
・本籍がわからないときは、本籍入りの住民票の写しを取得
当事務所のホームページでは、ほかにも戸籍についての記事を更新していますので、よろしければご覧ください。
・戸籍
というわけで今回は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。